理事長あいさつ

当法人は、画像診断管理認証施設の認定などを行うことにより、医療機関における医用画像の撮影及び診断が適切に実施され、国民が安心して高度な画像診断を享受できる環境を整え、国民の健康向上に貢献するとともに、医用画像データベースの構築や人工知能の研究開発などを行うことにより、画像診断における被ばく・安全管理がより適正に行われる質の高い医療環境を築き上げることを目的としています。

CT, MRIを主体とする画像診断は1980年代から急速に進歩し、最近では日本全国で1年に3000万件以上が行なわれ、医療費の4-5%を占め、なくてはならないものとなっています。日本は世界で有数のCT, MRI検査装置の普及した国でその医療への恩恵は大きいですが、そのためにCTによる被ばくの最も多い国でもあります。MRIは基本的には非侵襲的な検査ですが、強い磁場が常に発生しているため安全管理には注意が必要です。また、とくに先端的な撮像法が普及する過程では指針に基づく適正な使用が望まれます。

日本医学放射線学会、日本磁気共鳴医学会は放射線やMRIの開発・研究や普及のための情報発信とともに、その安全かつ適正な使用に関しても活動を行なってきました。日本医学放射線学会では専門医の育成や毎年市民公開講座で啓蒙、磁気共鳴医学会ではMRI安全性講習会、日本磁気共鳴専門技術認定機構との協力による専門技術者の養成を行ない、被ばくやMRI安全に関する管理者の育成等を行なってきました。

技術の国際的な同等性を確保するとともに、最新の医療技術に対応した最善の画像情報を標準的に提供し、安全を担保することで、国民の福祉と社会の発展に寄与することを目的として遂行できる機構にしていく所存です。今後とも皆様のご協力とご支援をお願いいたします。

一般社団法人 画像診断管理認証機構
代表理事 青木 茂樹(順天堂大学 教授)